【読書】吉川英治「随筆・正倉院展を観る」を読んで
短編。一行38文字で、8ページくらい。
最後に(昭和三十四年)とある。
本文中に「皇太子殿下の御結婚記念」とあるので、す今上天皇の御結婚記念のものだろう。
場所は国立博物館だろうが、それが奈良なのか東京なのかはわからない。
“咲く花の匂うが如き”とうたわれた千二百年前の天平びと
日本人にとって、天平時代は、一種の理想郷なんだろうか。
正倉院展の展示品を、吉川氏の感性で表現していく。
「一切経写司ノ解」という、官立写経所の待遇改善の文案の下書きの中に労働争議の萌芽をみたり。
この随筆にある全てが次回の正倉院展で展示されるとは限らないが、同じものを探し吉川英治と同じ感性で見てみたいと思う。
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