【六本木】「幸楽苑」で『ソースかつ丼』　新商品は人身御供になったつもりで

2019年12月15日2020年11月20日

1. ソースかつ丼は会津人のソウルフード
2. 幸楽苑でソースかつ丼が食べられる
3. 外張りのポスターは無し
4. 待望の「ソースカツ丼」だったが……
5. 新商品を食べる時には人身御供になったつもりで
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ソースかつ丼は会津人のソウルフード

会津のかつ丼と言えば、ソースかつ丼。
これは、会津のソウルフードと言っても過言ではない。
外食もソースかつ丼だし、家でもソースとケチャップを混ぜて、似た味を再現していた。
色々工夫したソースかつ丼もあるが、その大きさとインパクトからいっても、白孔雀のソースかつ丼であろう。
丼からはみ出した大きなカツに、初めて見た人は眼をみはるに違いない。

幸楽苑でソースかつ丼が食べられる

そんなソースかつ丼が、幸楽苑で食べられる。
都内にも多店舗展開している幸楽苑だが、本社は郡山。
ルーツをたどれば、会津若松にたどり着くらしい。
その幸楽苑で「ソースかつ丼」が食べられる。
そう聞きつけた自分は、二日酔いの胃を叱咤激励しながら、「幸楽苑　六本木店」へ向かった。

外張りのポスターは無し

いつものことだが、幸楽苑はキャンペーンの宣伝を積極的に行っていない。
店の外には、限定商品のポスターや宣伝などは無し。
公式サイトやWebのニュースでも見ない限り、キャンペーンの存在に気付かないのではないだろうか。
今回「ソースかつ丼」の存在を知ったのも、Webニュースからだったし。

12時ごろに店につく。
すでに店内に行列。
「幸楽苑」は待合があるので、待つのは苦ではない。
一人だと、すぐに順番も回ってくる。
カウンターに着席。
さて、メニューを見るが、ソースかつ丼がどこにも無い。
これも毎度のことだ。
実は、無いわけではない。

あった。
カウンター上に貼られたメニューのはっしこにちっちゃく。
これ。よほど注意深く見ていないと気が付かないよ。
うーん。幸楽苑はこの商品を売るつもりがあるんだろうか。

今回のソースカツ丼は「かつや」とのコラボ商品。
380円とあるから、それほどの量ではなかろう。
一応店員さんに確認して、ご飯の量は150ｇと聞いた。
単品で頼んでもよかったが、つい見得を張って中華そばも頼んでしまった。
はっきり言ってカロリーオーバーだが、たまには良かろう。

待望の「ソースカツ丼」だったが……

ご飯の上にキャベツ。そして、ソースのかかったカツ。
これがソースカツ丼。
本当はどっぷりとソースに潜らせて欲しかったが、贅沢は言うまい。
さて、実食である。

むう……カツが半分、冷たい。

調理方法は分からぬが、恐らく冷凍をレンチンだろう。
注意深く、厨房内を見渡したが、揚げ油は見えず音も聞こえず。
凍ってる、ほどではないが、カツの半分が冷たいのだ。
ご飯と一緒に食べれば暖かくなるかと思ったが、そうもいかず。
これは一体どういうことだ。

好意的に解釈しよう。
この日は、ソースカツ丼販売初日である。
しかもお昼時間開始の12時ごろ。
期間限定商品の宣伝をしている気配もなく、恐らくこの店舗最初の注文だったのではあるまいか。
本部からマニュアルは配られて、試作はしているはずである。
それでも、お昼時で次から次へと注文は入り厨房内はまさに戦場。
そんなさなかに新発売の、しかもソースカツ丼という今までのオペレーションにはない全く未知の食べ物。
どこかでしくじった、のかもしれない。
何度か注文が入れば、どこかで文句を言う客もいよう。
そうすれば、オペレーションのミスに気付き、改善されるかもしれない。
しかし、自分はその客になる勇気はなかった。
粛々とソースカツ丼を完食し、中華そばをそそる。
中華そばは旨かったが、カロリーが心配故、スープは残した。

新商品を食べる時には人身御供になったつもりで

人間には失敗がつきものである。
全国チェーンの飲食店といえども、失敗からは逃れられない。
このソースカツ丼は、失敗したのだ。
できればその失敗に気付いてほしいが、数量限定無くなり次第終了では、気が付く前に終売になりそうだ。
願わくば、次に頼んだお客さんには熱々サクサクソースでしっとりの、ソースカツ丼が提供られることを。

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残念ながら、福井のソースカツだけど。