【東銀座】「しのだ家」｜10年目の答え合わせは大正解！東銀座の勤め人にも愛されるカジュアルな台所！

2022年11月23日

10年目の答え合わせ

見つけたのは10年前。
まだ歌舞伎を見始めた頃。
どこかいい店はないかと。
東銀座をウロウロして。
ここどうだろうと、外から覗いた記憶がある。

結局その時は店に入らず。
それから10年後。
平日に歌舞伎座に行くことになって。
見物終わりにどこかいいとこ無いかなと。
東銀座をうろついていて、思い出した。

そういや。
10年前に気になった店があったなと。

店の名前も忘れている。
場所もうろ覚え。
10年前のお店が今も残っている補償はない。

と思いながら。
木挽町仲通りを歩いていると。
なんと。まだ店があった。

木挽町仲通り沿いの、店の横が路地になっている角のお店。
と、記憶の中の場所とも呼応する。
赤という外観の印象もぴったり合ってる。
多分、ここだ。

今思えばカジュアルな外観で。
迷った末に「今日はやめとこ」なんて思うような外観じゃない。
ガラス張りの正面からは、店の中がよく見渡せる。
この店なら入りやすいと思えるのは、自分が10年間飲み歩いてきた成果かな。

平日の夜8時でもほぼ満席

入店は、平日の夜8時。
予約はしていない。
ぱっと見、カウンターもテーブルも埋まっており。
これはダメかなと思ったけど、カウンターの端っこが2席空いていて通してくれた。
週の中日でこの賑わいは中々すごい。
服装から察するに、近所の勤め人がほとんど。
いやが応にも期待が高まる。

ちょっと気の利いた日本酒を

お店は22時閉店。
時間もあまりないので、最初から日本酒へと洒落込む。
リーズナブルなものから普通の値段まで。
日本酒も一通り揃っている。
1合でこの値段は安いなと思う。

日本酒の器は、菊水の升に菊水のグラス。
でもメニューに菊水は無いの不思議。
こぼしも入れてちゃんと正1合くらいはありそう。

お料理

お通し

お通しは、鯖の塩焼きと茹で落花生。
パリと皮目が焼かれた鯖の塩焼きがうまい。
茹で落花生は大粒で、適度に茹でられた落花生の歯ごたえが美味しい。

人参のラペ

箸休めに頼んだ人参のラペ。
ラペってなーに？と思ったが、フランス語で「すりおろす」という意味らしい。
料理の見た目は、「すりおろし」というよりも千六本といった感じ。
もしかしたら、「ラペ」という言葉に別の用法があるのかも。

ごぼうのフリッター

こんな太いのに、めっちゃ柔らかかった！
一度茹でてから揚げてるのかな。
しっかり味がついているので、そのまま食べられる。
ほくほくした食感とごぼうの風味がよい。

焼き油揚げ　納豆とチーズ入り

油揚げの中に納豆とチーズが入っているという、間違い用の無い組み合わせ。

なめろう

メニューにあったなめろうの材料が品切れたので、別のお魚で作ってくれたなめろう。
たしか、イサキだったと思う。

鶏肉のクリームソース煮

メニューには載ってないけれど、こんなものもありますよ、と口頭でオススメしてくれた一品。
正確なメニュー名は忘れた。
結構なボリューム。

アイスクリーム

デザートのアイスクリーム。
マロン味だっけ？

10年目の答え合わせは大正解！10年間来なかったことを後悔した！

10年前に見かけて。
良さそうな店だけど、どうだろうね？
と思いつつ、10年間忘れていた「しのだ家」。

10年目の答え合わせは、大正解の大当たりでした。

10年間ここにあり続けたということは、10年分おいしいご飯を食べそびれたってことでしょ？
いやー、しまったー。
勇気を出して、10年前に入っておけばよかったー。
そして、10年間通えばよかったー。

でも、10年越しの訪問だから、楽しめた、真価が分かったってのもあるかもしれないね。
10年前のちえだと。
美味しいけど、ちょっと高いな。
で、片付けていたかも。
10年間の飲み歩きの積み重ねが。
ようやく「しのだ家」をちゃんと評価できるようになった。

と思えば、飲んだ酒の杯数も無くした記憶も無駄じゃなかったかな。

歌舞伎座から徒歩6分。
日曜日も営業（月一程度、日曜休みの日もある）。
芝居はねた後に立ち寄るには、丁度いい距離だと思う。
21時か21時半くらいが、ラストオーダーなので。
20時終演とかのときじゃないと、来るのが難しいけど。

10年間袖にしてしまった分。
これからはちょくちょく覗きに来ようと思います☆