【歌舞伎】初世辰之助三十三回忌、中村吉右衛門2カ月連続義太夫狂言「平成31年2月歌舞伎座」

中村吉右衛門,尾上菊五郎,尾上松緑

初世尾上辰之助三十三回忌

平成31年2月の歌舞伎座は、初世尾上辰之助三十三回忌。
所縁の演目として、「義経千本桜・すし屋」「暗闇の丑松」「名月八幡祭」が上演される。
当然、菊五郎、松緑中心。
松緑が「すし屋」のいがみの権太と、「名月八幡祭」の縮屋新助。
菊五郎が「暗闇の丑松」の丑松だ。
他に、昼の部は、所作事「団子売り」を芝翫と孝太郎で。
夜の部は、「熊谷陣屋」の熊谷直実を吉右衛門が勤める。

間に合わなかった、初世尾上辰之助

初世尾上辰之助は昭和62年没。
残念ながら、将来を嘱望されていたという舞台に、自分は間に合わなかった。
まだ歌舞伎にも興味を持っていなかった時だと思う。
今の四代目松緑は息子。
三代目松緑の名は、四代目が襲名したときに追善されている。

吉右衛門3カ月連続の舞台出演

夜の部の幕開きは、吉右衛門の熊谷直実で「熊谷陣屋」。
定評のある当たり役で、当然楽しみ。
しかし、12月の国立劇場から数えて、3カ月連続の舞台出演である。
12月の国立劇場はほとんどでずっぱりだったというし、何度も演じて手馴れてはいるだろうが、義太夫狂言では体力もいるだろう。
元気な姿を舞台で見れるのは嬉しいが、ちょっと心配にもなってしまう。