【歌舞伎】平成29年11月歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」を10倍楽しくみる方法!

ネタバレ上等!
歌舞伎は知れば知るほど楽しめる演劇です!

平成29年11月歌舞伎座の演目が発表されたので、観劇の手引きになるサイトをまとめてみました。
毎年11月の歌舞伎座は「吉例顔見世大歌舞伎」です。

顔見世とは?

昔の役者は、芝居小屋ごとに一年の契約制でした。
役者を集めて、「向こう一年は、この顔ぶれで芝居をしますよ」と公演を打ったのが顔見せ=「顔見世」です。
現在では一年の契約制度はなくなりましたが、その名残で毎年11月は大幹部達が顔を揃え、「顔見世」として興行します。

出演者

昼の部
染五郎、吉右衛門、菊五郎。

夜の部
仁左衛門、藤十郎、幸四郎

昼夜の各演目の出演者の一番目にくる役者を並べてみました。
錚錚たる顔ぶれですね。
来年、幸四郎襲名が決まっている染五郎はまだ花形の印象ですが、あとは大幹部揃い。
「顔見世」の名に相応しい出演者陣になっています。

演目

昼の部
一、湧昇水鯉滝 鯉つかみ
二、奥州安達原 環宮明御殿の場
三、雪暮夜入谷畦道 直侍

夜の部
一、仮名手本忠臣蔵

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
    同    二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平切腹の場

二、恋飛脚大和往来 新口村
三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日

夜の部に「忠臣蔵」ものが二つありますが、これはまったくの別物です。
作者も違けりゃ初演も違う。
忠臣蔵ものって、もっとあると思うんですが、現在上演されているのは「仮名手本忠臣蔵」と「元禄忠臣蔵」の二つだけですね。

どれもこれも当たり役!

ここで、主演の配役をみてみましょう。

昼の部
一、湧昇水鯉滝 鯉つかみ

滝窓志賀之助
実は鯉の精  市川染五郎
滝窓志賀之助

二、奥州安達原 環宮明御殿の場
安倍貞任 中村吉右衛門

三、雪暮夜入谷畦道 直侍
片岡直次郎 尾上菊五郎

夜の部
一、仮名手本忠臣蔵 五段目、六段目
早野勘平 片岡仁左衛門

二、恋飛脚大和往来 新口村
亀屋忠兵衛 坂田藤十郎

三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日
大石内蔵助 松本幸四郎

どれもこれも「当たり役」!な配役となっております。
大幹部はもうそれなりの年齢ですから、果たしていつまでできるのか。
「見ておかなきゃ!」という気分にもなります。

ここを見ておけば更に楽しめる!観劇に役立つサイト!

吉例顔見世大歌舞伎 | 歌舞伎座 | 歌舞伎美人(かぶきびと)

松竹の歌舞伎公式サイトです。まだ情報は少ないですが、公演初日にむけて情報が追加されていきます。
基本的な情報はこちらをご覧ください。

昼の部

一、湧昇水鯉滝 鯉つかみ

「鯉つかみ」 – ArtWiki

歌舞伎におけるスペクタクルの現状と新たな可能性 武藤太郎 ――平成二七年明治座五月花形歌舞伎通し狂言『湧昇水鯉滝鯉つかみ』――

二、奥州安達原 環宮明御殿の場

歌舞伎への誘い | 『奥州安達原』

奥州安達原 – ArtWiki

「奥州安達原」 おうしゅう あだちがはら – 歌舞伎見物のお供
「歌舞伎見物のお供」さんは、大分丁寧に解説してくださっております。

三、雪暮夜入谷畦道 直侍

「雪暮夜入谷畦道」 ゆきのゆうべ いりやのあぜみち – 歌舞伎見物のお供

雪暮夜入谷畦道あらすじ | 歌舞伎の基本・歌舞伎入門ガイド

「歌舞伎に学ぶ「安全」 第四回 江戸時代の「食」と歌舞伎 2/5 | 歌舞伎美人(かぶきびと)

夜の部

一、仮名手本忠臣蔵 五段目、六段目

仮名手本忠臣蔵 – Wikipedia

文楽編・仮名手本忠臣蔵|文化デジタルライブラリー

「仮名手本忠臣蔵」五段目 – 歌舞伎見物のお供

「仮名手本忠臣蔵」六段目 – 歌舞伎見物のお供

「仮名手本忠臣蔵・五段目・六段目」床本

 

二、恋飛脚大和往来 新口村

恋飛脚大和往来 – Wikipedia

歌舞伎への誘い | 『恋飛脚大和往来』

歌舞伎事典:恋飛脚大和往来|文化デジタルライブラリー

「新口村」にのくちむら – 歌舞伎見物のお供

 

三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日

「元禄忠臣蔵」げんろく ちゅうしんぐら 4-4 (「大石最後の一日」) – 歌舞伎見物のお供

不覚にも、この解説を見て泣いてしまいました。
観劇前に読んでおく事を強くお勧めします。

まとめ

一通り読んでいただければ、より歌舞伎座の11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」を楽しめると思います。

また、情報があれば追記しますね。

平成29年11月歌舞伎座の一般発売日は11月12日です。
電話でも予約できますが、【チケットWeb松竹】が便利です。

 

 

 

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Posted by ちえ