【大泉学園】上品な武蔵野うどん「手打ちうどん長谷川」

2020年11月18日うどん

西武池袋線大泉学園駅近くに、行列のできるうどん店がある。
武蔵野うどんという、近年メジャーになったうどんを出す店だ。

かつて武蔵野平野では、米より小麦のほうがよく採れた。
その小麦文化の中からでてきたのが、「武蔵野うどん」である。
コシのあるうどんを、豚肉の入ったつけ汁に入れて食べる。
それが、武蔵野うどんの基本形。
つけ汁に小松菜が入っていたり、野菜のかき揚げが別についたり。
それぞれのお店で工夫している。

しかし、武蔵野うどんという名前がメジャーになったのは、ここしばらく。
恐らく昔は、「武蔵野うどん」という名称すらなかったであろう。

「うどん長谷川」さんのうどんは、そんな武蔵野うどん。
何度か店を前を通って、行列ができいるのに驚いたものだ。
なんでも、ミシュランにも紹介されたとか。
それならこぞって食べにいくのも頷ける。

14時前に行ったら、緬が売り切れていた

行列を避けようと、土曜日のランチ狙いで14時前くらいに到着。
しめしめ。行列はできていない。
自分の前に、家族連れが入ろうとしているが、そのくらいは我慢してやろう。
と思ったら、そのまま家族連れはどこかへ行ってしまった。
あれ?と思って店に近づいたら「本日、緬売り切れ」の看板。
閉店時間を待たずに、売り切れることがある。
それは、衝撃だった。

リベンジで翌日。
13時過ぎくらいに到着。
行列はなし。
店に入ると、すんなり案内してくれた。
満席、まではいってない店内。
なんだ。並ばなくてもいいタイミングもあるのか。

通されたのはカウンター。
カウンターがあるのなら、一人でも来やすい。
まずは、うどんのメニュー。
初めてのお店では、基本的なメニューを頼むことにしている。

さて。酒だ。

日本酒メニューは10種類くらい。
これ以外にも、季節のお酒とかもあるらしい。
お昼時で時間もないし、普段のメニューから選ぶ。
この日のチョイスは「綿屋」。
宮城のお酒だ。
肴も種類豊富。
2人以上で来たら、まずは呑みモードであれこれ頼んでもいい。
1品500円以上。
半分だと310円になるアテも用意してある。
夜も呑むことを考えて、アテは無し。

お酒はすぐに来た。
奥でうどんを茹でているはずの店主自ら注いでくれる。
日本酒担当というわけか。
この日の綿屋は「川口納豆 ひやおろし」。
「川口納豆」が「綿屋」のブランドだったのは驚きだ。

こっからうどんがなかなか来ない。
目の前の張り紙にも、「茹でるのに13分~15分かかります」とあるので、お断りは入っているのだが、それにしても長く感じる。
この提供時間をやり過ごすためには、酒でも呑まなきゃいられめい。
と、ひとりごちる。

紫のうどんがなまめかしい「糧うどん」750円

生姜と豚肉、青菜。
正統派の「武蔵野うどん」。
うどん長谷川さんでは「糧うどん」と称している。
「糧(かて)」、すなわち食料となるうどん、という意味だ。
色付きの素麺のごとく、赤紫のうどんが艶めかしい。
つけ汁にくぐらせて手繰ると、武蔵野うどんの腰の強さが存分に味わえる。

時折日本酒を口に運び、リズムをつける。
なめらかなうどんの感触が、口中をくすぐる。
上品な口当たり、のど越し。
絹のごとくうどんである。

うどんを食べたあとは、つけ汁の出番。
これを肴に残った酒を飲むのが至福。
オプションの大根おろしを投入。
つけ汁を合いの手に酒を飲む。
綺麗に完呑。
お酒も呑み終わりました。

お勘定して外へ出る。
絹のごとく滑らかな「糧うどん」。
堪能しました。