【歌舞伎】七月歌舞伎座!海老蔵昼夜で宙乗り!

東京,7月,東銀座,市川海老蔵,市川右團次,中村獅童

7月歌舞伎座の演目は「太閤記」と「源氏物語」

平成30年7月歌舞伎座の演目が出ました。
「太閤記」(豊臣秀吉もの)と「源氏物語」です。
どちらも主演は海老蔵。
市川海老蔵座頭公演ですね。

それぞれの正式な外題は

昼の部「通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)」

夜の部は「通し狂言 源氏物語(げんじものがたり)」

です。

昼夜ともに「市川海老蔵宙乗り相勤め申し候」!

しかもなんと、昼夜とも宙乗り!
題材を見る限り、いったいどこで宙乗りをするのか不安になります。

他の出演者はほとんど未定

第一報ですから、他の出演者はほとんど未定。
今のところ決まっているのは、

海老蔵
獅童
右團次
   
雀右衛門
東蔵
魁春

の6人。
海老蔵、獅童、右團次は、近頃中のいい三人です。
大御所の出ない分、伸び伸びとした舞台が楽しめると思います。

玉三郎は出ないのかな

なんとなく、七月は玉三郎が座頭でーってイメージだったけど、今年も出ないっぽいね。
完全に七月の枠を海老蔵に譲った格好。
十二月にはまた、昨年のように若手を率いて公演を打って欲しい。

通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)

演目解説と思ったけど、はっきりいってこの外題は見たことがない。
副題に「出世太閤記」とあるので、辛うじて秀吉ものだというのが分かる。
外題に「雙瓢(ひさご)」=「瓢箪(ひょうたん)」も折り込まれているしね。(瓢箪は秀吉の旗印)。

織田紘二 補綴・演出
石川耕士 補綴・演出
川崎哲男 補綴・演出
藤間勘十郎 補綴・演出

とあるが、原作も作も書いてない。
いったいどういうことだろう。

序幕
第一場 西遊記(夢の場)
第二場 本能寺の場
第三場 備中高松城外、秀吉陣中の場
第一幕
第一場 小栗栖村竹藪の場
第二場 近江湖水の場
第三場 松下嘉兵衛住家の場
大詰
第一場 大徳寺焼香の場
第二場 同  奥庭の場

とあるので、本能寺の変から、信長の葬式の辺りまでをやるようだ。
三代目猿之助が「果華西遊記」を折り込んだ「太閤記」ものを出した記録があるが、その辺りを元にした新作なのかもしれない。
「太閤記」もので、どこで宙乗りするのかと思ったが、序幕の「西遊記(夢の場)」ならば、宙乗りしても問題ないか。

通し狂言 源氏物語(げんじものがたり)

今井豊茂 作とある。
「あらしのよるに」の脚本の他、歌舞伎脚本をいくつか手がけられた方らしい。
残念ながら、きちんと意識していなかった。
一口に源氏物語といっても、色々な人が書いているようだ。
調べていたら、2014年4月南座で、ようやく「脚本 今井豊茂」の名前が出てくる。
これの再演なのか、新作なのか。
なににしても情報が少なすぎる。

やっぱり気になる宙乗り

どこで宙乗りするつもりなのか。
この宙乗りが気になりすぎて、久しぶりに昼夜両方ともチケットをとってしまいそうだ。

円熟期の大御所の芸もいいけれど、海老蔵をはじめ花形の芝居が楽しみだ。
イキのいい歌舞伎が見たかったら海老蔵を見ろ!と思っている。


公演情報

歌舞伎座百三十年
七月大歌舞伎

平成30年7月5日(木)~29日(日)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【休演】11日(水)・17日(火)夜の部/18日(水)・19日(木)昼の部

6月12日(火)チケット発売予定

昼の部

織田紘二 補綴・演出
石川耕士 補綴・演出
川崎哲男 補綴・演出
藤間勘十郎 補綴・演出
通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)
出世太閤記
市川海老蔵宙乗り相勤め申し候

序 幕

第一場 西遊記(夢の場)
第二場 本能寺の場
第三場 備中高松城外、秀吉陣中の場

二幕目

第一場 小栗栖村竹藪の場
第二場 近江湖水の場
第三場 松下嘉兵衛住家の場

大 詰

第一場 大徳寺焼香の場
第二場 同  奥庭の場

夜の部

今井豊茂 作
藤間勘十郎 演出・振付
通し狂言 源氏物語(げんじものがたり)
市川海老蔵宙乗り相勤め申し候

【出演】

海老蔵
獅童
右團次
   
雀右衛門
東蔵
魁春


関連リンク

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七月大歌舞伎 | 歌舞伎座 | 歌舞伎美人(かぶきびと)

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