【旅行・滋賀】滋賀県の櫟野寺で33年に一度の大開帳を見物してきました。
この旅の目的二つ目。
滋賀県甲賀市の櫟野寺で、33年に一度の大開帳。
普段は秘仏の、いちいの観音にお目通りがかなう。
2年前に、東京国立博物館で行われた「平安の秘仏」展でこの像をみて感銘を受け、ぜひ現地で見たいと思い、大開帳にはせ参じることにしたのが、今回の旅のきっかけであった。
宿泊は京都。
前日に南座で芝居見物。
河原町でたらふく呑み、12時過ぎてから就寝。
ホテルの朝食で酒気を払う。
京都駅まで、鞄を引っ張って徒歩。
途中、東本願寺の前を通る。
御影堂門の巨大さに圧倒。
御影堂の前まではいったが、時間がなかったのでそこお参り。
次回はじっくり見てやる。
8時00分丁度の 琵琶湖線新快速(米原経由近江塩津行) に乗る。
関西の電車は、関東に比べずいぶん豪華に思える。
京都から草津駅まで21分。
草津駅で草津線(柘植行)に乗り換え。
41分電車に揺られ、甲賀駅で降りる。
草津線の車両は、忍者ラッピングであった。
さすが甲賀。忍者の里。
甲賀駅は忍者一色
飛び出し注意の看板や、信楽焼のたぬきまで忍者。
なぜここに信楽焼?と思ったら、信楽って、甲賀市だったのね……。
知らなかった……
駅から櫟野寺までは臨時増便のバスで移動。
片道250円。
1日乗り放題500円の記念乗車券も発売。
18→51ってなんのこっちゃいと思ったら、2018→2051という意味。
つまり、次回大開帳の2051年を表していた。
ちょっとした謎かけ。これいいね。
ちなみに帰ってきてからは失くしてしまわないように、しおり替わりに使っている。
33年後に持って櫟野寺いったら、またバスに乗せてくれるかも。
櫟野寺
甲賀駅からは、バスで20分ほど。
櫟野寺の周りは驚くほど長閑。
33年に一度の大開帳というから、相当の人込みを覚悟していったら、そこまででもなくて拍子抜け。
それでも、大型バスで乗り付ける団体もいて、普段よりは拝観者が多いのであろう。
いちいの観音は宝物殿の中。
宝物殿は本堂の裏に配置されており、本堂の奥の扉を開ければ本堂から、ちいちの観音を拝める構造になっている。
特別拝観料800円を払って宝物殿に入場。
普段は閉じられているという、厨子の扉が開いている。
鎮座しておられるのは、秘仏の木造十一面観音坐像。
通称「いちいの観音」。
像高312cm。日本最大の重要文化財に指定された十一面観音は坐像としては日本最大。 (櫟野寺 – Wikipedia)
宝物殿内は当然撮影禁止。
まずはいちいの観音にお参りして、ぐるりと宝物殿内を一周するスタイル。
散華も頂いた。
甲賀三大仏をめぐると、三種類の散華が頂けるみたいだが、他の二寺は結構遠いみたいなので断念。
拝観のあとは、お庭を見てお昼ご飯。
境内のテントで、食べ物を売ってました。
その中から、お蕎麦をチョイス。
鶏出汁に揚げ玉。熱々で美味しい。
境内の紅葉をながめながら頂きました。
櫟野寺の後は、歩いてすぐ近くの阿弥陀寺へ
遠くからも見えるのですが、この辺りの家はみんな立派な屋根を持っているんので、近づいてみるまでどの建物かわからんかった。
レンガ造りの門が、古い小学校チック。
こちらはなんと、撮影オッケー。
ご住職が本堂にいて、色々解説してくださいました。
やや掘りの深いリアルな顔立ちの仏像で、正面の顔と側面の顔の印象が違うのが面白い。
正面からみると、厳しい顔をしておられるが、横からみると柔和な印象。
解説の中で、なんと内陣までいれて下さりびっくり。
気さくな住職さんでした。
甲賀駅まで戻りは再びバス。
一度京都まで戻り、そのまま近鉄特急に乗り西大寺駅へ。
乗り換えて橿原まで行って再び乗換え。
桜井駅で降りてバスに乗る。
次の目的地は、「安倍文殊院」
目的は、国宝の「渡海文殊菩薩」。
快慶作。獅子の足の筋肉の付き方が素晴らしい。
当然、撮影禁止。
「 安倍文殊院」って、安倍晴明所縁の寺なんですね。
中二ゴコロをくすぐる晴明紋が入ったお守りがあったので頂いてきました。
そこから歩いて、聖林寺へ。
徒歩30分ほど。
急こう配の丘を越え、下ったと思えばあとはひたすら上り坂。
途中、大きな鳥居に遭遇。
ところが、鳥居しかない。
鳥居の先は空き地になっている。
かつてはお社があって鳥居だけ残ったのかと思えばさにあらず。
この先の山の上に談山神社があり、その一の鳥居。
スケールがでかい。
聖林寺
聖林寺では、夜の特別拝観に参加。
通常の拝観時間終了後に、法要と国宝十一面観音の参拝。
その後、お弁当を頂くという趣向。
本堂の子安延命地蔵の前でお経を上げたあと、観音堂に移動してお経を上げて国宝十一面観音の参拝。
この間、住職が付き切りで、いろいろ説明してくれる贅沢さ。
佛縁に感謝。
お弁当もおいしゅうございました。
楽しい時間はあっという間。
呼んでもらったタクシーで桜井駅まで戻る。
コインロッカーから荷物を取り出し、最後はJR線で奈良を目指す。
いよいよ南都入り。
奈良駅に着いたのは20時過ぎ。
まずは、今夜の宿にチェックイン。
シングルで部屋を取ったのだが、料金そのままでツインにグレードアップ。
今夜から2泊。
両方のベッドを使ってやろうか知らん。
軽くシャワーを浴びて、すぐに夜の奈良市内へ。
奈良第一夜の店は、「奈良の酒蔵全部呑み うまっしゅ」。
前に来たときはこんな店なかったよなぁと思ったけれど、考えてみれば奈良市内は2年ぶり。
2年も経てば新しい店もできるよね。
奈良県内の酒を堪能した後は、いつもの立ち飲み屋へ。
2年ぶりの訪問ながら、店主も覚えていてくれた。
ここで大いに笑い、気が付いたら午前様。
ふらふらとホテルに戻り、撃沈。
関西旅行二日目の夜も、酒と笑いの内にふける。
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