【映画】「シン・ウルトラマン」を観てきた

2022年6月12日

ネタバレ御免の感想はここからスタート!

オープニングはシン・ゴジラを突き破ってのシン・ウルトラマン

いつものウルQのテーマと共になにかがぐるぐると回りだす。
なるほどここからやるのかと思っていたら、登場したのはシン・ゴジラの文字。

シン・ゴジラを突き破ってシン・ウルトラマンのタイトルロゴ登場。
そのままオリジナルのオープニング開始?と思ったらそれはさすがに無く、本編がスタート

最初の40分は対地球怪獣戦

最初は、ウルトラQパート。
Qに登場した怪獣が、映画内でも過去に表れて退治された怪獣として紹介されます。

あ、作品内では怪獣のことを「禍威獣(がいじゅう)」と呼称されていますが、ここではめんどくさいので怪獣で通します★

最初にでてきたゴメスは、ちゃんとシン・ゴジラのぬいぐるみを改造したかのようなデザイン。

ほとんと止め絵で漢字多めの明朝体字幕と、早口のナレーションで紹介されるので、前の方に座ったらちゃんと読み取るのに苦労しました。
シン・ゴジラといっしょで、シン・ウルトラマンもちょっと後ろの方の席に座った方がいいかも

ウルトラQが終わると、いよいよ現代パート。
最初の怪獣はベムラーでなくネロンガ。
電気を食料として透明になる怪獣ですね。
なぜ初めての怪獣対ウルトラマン戦をネロンガにしたのかというと、ちゃんと理由があります。

次に戦うのはガボラ。
顔を覆う背びれがドリル上になってるやつです。

これはどちらも、ウルトラQに出てきたパゴスのぬいぐるみを改造した怪獣。
ぬいぐるみに予算がかかる特撮は、過去に登場した怪獣のぬいぐるみを改造して、別の怪獣に仕立て上げるということをよくしていたのです。
ちなみにパゴス自身も、「フランケンシュタイン対地底怪獣」やゴジラ映画にでてきたバラゴンの改造です。

シン・ウルトラマンの地球怪獣は、過去に地球に放置された生体兵器であるということが、映画内で明かされます。
同じ素体を様々に改造して違う能力を持たせたのが、それぞれパゴス、ネロンガ、ガボラということです。

ぬいぐるみを改造→この怪獣なんか似てるなー
というのを逆手にとって、うまく映画内の設定にしてるんですねー

ここまで大体映画の1/3。

40分から80分くらいは対宇宙人戦

地球怪獣の侵攻が終わると、今度は外星人(宇宙人)がやってきます。
登場宇宙人はザラブ星人とメフィラス星人
映画内での呼称は外星人ですけど、めんどくさいんで宇宙人、星人で。

バルタン星人も出るかと思ったけど、出ませんでしたねー。
映画そのものが、オムニバス的な構成になるかと思ったけど、ストーリーとしての一貫性は貫いてきた感じです。

ザラブ星人が出るので、巨大フジ隊員やニセウルトラマンは出ます。
ケムール人やバルタン星人はでません。

浅草一文で、山本耕史と斎藤工が酒を酌み交わします。
一瞬セットかな?と思ったけど、結構しっかり目に浅草一文の提灯が写ったので、外観だけでなく内部もロケで使ったみたいですねー。

目の前で宇宙人同士の不穏当な会話を聞かされていた板さんは、どう思ったんだろ。

ラスト40分は、ゾーフィ登場と対ゼットン戦

ウルトラマンを迎えにきたゾーフィ。
地球人類を危険と判断したゾーフィとウルトラマンの故郷光の星は、生物兵器ゼットンを使って地球人類を太陽系ごと消滅させようとする。

ウルトラマンの最終決戦は当然のごとくゼットン。
ただしこのゼットンを操るのは、ゼットン星人ではなくゾーフィになってます。

これは、オリジナルウルトラマン当時の雑誌記事や怪獣図鑑が元ネタになっています。
版権管理もガバガバだった時代。
当初呼称のなかったゼットン星人と、ゾフィを混同した挙句、宇宙恐竜ゼットンを操る宇宙人として、ゾフィを宇宙人ゾーフィとして紹介してしまったのが元ネタ。
添えられたイラストは、ほぼゾフィのものです。

モーションキャプチャー古谷敏に感動
なぜか庵野秀明の名前も

モーションアクションアクターにオリジナルウルトラマンを演じた、古谷敏さんの名前を見つけて感動!
同時に、庵野秀明の名前を見つけて爆笑!

ダイコンフィルム版「帰ってきたウルトラマン」で、シナリオの方向性の打ち合わせが終わったあとは、庵野秀明はひたすらウルトラマンのキックの練習をしていたというエピソードを思い出させます。

セリフ回しがアニメ的で、ちょっと違和感を感じるところがあった

とくに浅見弘子のセリフに。
これ、アニメのキャラがしゃべっているのを想像すると違和感ないんですよね。

面白いか面白くないかと言われると微妙
ウルトラマンを知らない人に手放しで進められはしない

だいたい映画見に行った話をすると「面白かった?」って聞かれるんだけど。
正直、微妙ですねー。
ウルトラマンを知らない人がどこまで面白がれるか。
初代ウルトラマン本編だけでなく、その周辺の設定も取り込んでいるから、その辺りの知識あれば楽しめるは思うけど。

地上怪獣のパートはテンポが一定で退屈。
宇宙人パートは、メフィラスとウルトラマンの居酒屋シーンが秀逸。
対ゼットン戦はまあまあ燃えます。

なので、最初の40分に耐えられたら最後まで見れるかな。

あと、愛だの恋だの情緒だのって部分はバッサリカットしているので、そういうのを求める人にも向かないです。

映画

Posted by ちえ