
【ひばりヶ丘】「浦野屋やきとんてるてる」ひばりにキンミヤ梅割りがやってきた!
2025年3月7日浦野屋やきとん てるてる
梅割り焼酎という飲み物
焼酎の梅割りという飲み方があります。
主なレシピは「天羽の梅」という梅風味の調味液で、「キンミヤ焼酎」を割る、というもの。
表現としては、割るというか垂らすが正解かな。
アルコール度数的にも、ほとんど変わりません。
飲みにくい甲類焼酎を、度数を落とすことなくなんとか飲みやすくする、生活の知恵みたいな飲み物です。
この梅割り焼酎。
なかなか、お目にかかる機会がありません。
というのも「天羽の梅」。
問屋卸しをしていないのです。
ではどこで買えるかと言うと。
台東区竜泉にある「天羽飲料製造株式会社」へ直接注文するしかないのです。
なにしろ社員数5人の中小企業ですから。
大量生産する意向もなく。
積極的な宣伝もせず。
どの商品かわからないように、希望があればラベルなしでも売ることがあるそうです。
知る人ぞ知る、というか一部の飲食店と極一部の酒場マニアにしか知られていないのが、「天羽の梅」という商品であり、梅割り焼酎という飲み方なのです。
といっても、前述のようにまったく知られていない訳ではない。
もともとは下町の飲み物だが、大衆居酒屋をやるにあたって自分も取り扱ってみたいという、熱意ある店主も存在する。
おおぴらにしていないだけで、飲める店は西武線沿線にもいくつかある。
自分が知る限りだと、練馬の「四文屋」、桜台の「秋元屋」で出している。
西武線ではないが、吉祥寺の「いせや」でも出している。
そしてそこに、今回紹介する店が加わることとなった。
「浦野屋やきとん てるてる」オープン!
ひばりが丘北口商店街の中ほどで、長いこと商売をやっていた蕎麦屋「辰巳庵」が店を畳んだのはいつのことだったろう。
1つの店だった店舗を、1階、2階、地下と分割し、テナントを募集したがしばらく入居がなかった。
それが今年になってからパタパタと、相次いで1階と2階にテナントが入った。
2階は、先日紹介した「百春」さん。
日本酒の揃いのよい、創作和食系のお店だ。
そして今回(2019年11月23日)にオープンしたのが「浦野屋やきとん てるてる」さん。
内装が入っているのは見ていたし、何やらチェーン系が入るというのは聞いていたけど、オープンの日は知らなかった。
オープンから3日後の月曜日。
店の前を通りかかると、店内にお祝いの花が見える。
シャッターが一部下りているが、お客は入っているようだ。
プレオープンかとおも思ったら、そうでもなさそう。
これは、グランドオープンしたということか。
(後に、下りているシャッターは地下の店舗への入り口と知る。ついでにこの建物に地下があったことを知る)
引き戸を開けて中に入ると、快く出迎えてくれた。
カウンターに座り、メニューを開ける。
さっと一瞥して、最初の注文はホッピー。
イマドキの大衆酒場なら定番だし、中(焼酎お替り)の水位も見たい。
それからじっくりメニューを見直す。
定番の日本酒は吉乃川(新潟)。
別メニューで、季節の地酒もある。
また、ワインが充実していてボトルでも何種類か頼める。
店内を見まわした感じから、ボトルキープは無しか。
キンミヤ梅割りがある!
おや。メニューに金宮コーナーがある。
各300円か。
飲み方は、梅割り、ブドウ割り、ストレート、ロック、水割り、お湯割りか。
え? 梅割り?
梅割りって、あの梅割りかな。
いそいでホッピーを飲み干し(この間に中も頼んだ)、3杯目は「金宮 梅割り」。
果たして何が出てくるか楽しみにまっていると、店員さんが金宮焼酎のボトルを2本抱えてやってきた。
1本は無色透明の液体が、もう1本には褐色の液体が入っている。
皿にグラスを置いて、金宮焼酎をそそぐ。
こぼしは無し。
あとは褐色の液体をちょろりと注いで、瓶ごと目の前に置かれる。
「あとはお好みでどうぞ」
ああ、俺の知っている焼酎の梅割りだ。
ついに焼酎の梅割りが、ひばりヶ丘へやってきた。

金宮のボトルに入っているのが、梅風調味液。
判別しやすいように、ラベルに「梅」と書いてある。
ボトルを入れ替えているのは、元の調味液がどこの商品か分からないようにするためだ。
これが「天羽の梅」だとしたら、「梅」といいつつ果汁0%。
香料と酸味料で調整された、合成調味液だ。
先述したとおり、「梅割り焼酎」は甲類焼酎に梅風味の調味液を垂らした飲み物。
「てるてる」ではアルコール度数25度の金宮焼酎を使っている。
これによって、きついアルコールも爽やかに飲めるというわけだ。
写真を見てわかる通り、ほとんど生のままの焼酎である。
氷も入らないので、アルコール度数が下がることもない。
まことにダメ人間の飲み物で、こればかり飲んでいると、日本酒が物足りなく感じてくる。
まずは下町居酒屋の定番を試してみる
店構えもさることながら、「金宮 梅割り」があるということは、下町酒場を目指いているということだろう。
それならば、下町酒場の定番料理を試してみることにした。
浅漬け100円。

お通しがないので、お通し代わりに頼んでもいいだろう。
もつ煮込み350円 煮玉子100円

下町の定番といえばもつ煮込み。
今回は煮玉子も入れてもらった。

ネギの舌には、煮豆富も隠れている。
おまかせ6本580円

もつやきの6本盛り合わせ。
味はお任せ。
塩か辛みそ。
生マッシュルームのサラダ400円

居酒屋の定番、ではないが珍しいので頼んでみた。
マッシュルームは殆ど唯一生食できるキノコ(それでも鮮度が重要)。
おまかせ6本で、大分お腹がいっぱいになって気がしていたのだが、サラダを食べたらもう一品食べたくなってきた。
お野菜大事。
日本酒 吉乃川 あつかん 300円

別メニューで季節の日本酒もあったが、ここは定番の日本酒を。
吉乃川の熱燗。
牛すじポン酢350円

最後の一皿は牛すじポン酢。
柔らかく煮た牛すじをポン酢につける。
さっぱりとした一品。
最後に見えた気合の入りよう ここは絶対成功する
さんざん飲み食いしてお勘定。
さて帰るかと外に出たら雨が降っている。
「よかったら」と店員さんが差し出してきたのは、真新しい傘。
そういえば、傘を抱ええて帰ってきたのを見た気がする。
なんと、お客のために貸し出し用の傘を急遽用意してくれたのだ。
うーん。これはなかなかできることではない。
必ずしもやるべきことではないけれど、その気遣い、フットワークの軽さには感服する。
断言できる。
ここは絶対流行る店になる。
借りた傘を差しながら、ふらりと夜の街へ歩き出した。
傘を返しに、また来ねばなるまい。

「天羽の梅」ひいては「酎ハイ」や「焼酎の割り材」に関しては、下記のインタビュー記事が力作でオススメ。
関係者の記憶が残っているうちに、こういう証言をとっておくのは大事。
ききあるき・東京<酎ハイ>物語|WEB本の雑誌
http://www.webdoku.jp/column/kudo/
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Posted by ちえ
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