【歌舞伎座】2023年8月納涼歌舞伎第3部「新・水滸伝」|アクションあり恋愛ありのエンターテインメント!2時間30分があっという間!幕間には初めての「花篭Bar」を利用したよ!

夏の芝居見物!歌舞伎座第3部「新・水滸伝」!タイトルは知ってるけど話は知らない★

奇しくも1部2部3部と。
全部の部を見物することになった。
2023年8月の歌舞伎座の納涼歌舞伎。

この日は、第3部「新・水滸伝」を見ました。

中国の四大奇書のひとつに数えられる「水滸伝」。

「水滸伝」は。
コンピューターゲームの元ネタになっていたりして。
ちえも、タイトルは知っています。
けど、どんな内容か聞かれると。
さっぱりわかりません。

梁山泊に義賊が集まって。
反乱を起こすとか。
そんな話じゃなかったっけ?

そもそも。
水滸伝って。史実をもとにしてるの?
それとも完全フィクションなの?

結構、ちえと同じくらいの認知度の人。
多いんではないでしょうか?

事前に予習しようと。
青空文庫で吉川英治の「新・水滸伝」を読み始めましたが。
冒頭の最初の数ページを読んだところで。
芝居見物の日を迎えてしまいました。

歌舞伎「新・水滸伝」のラスボス。
高俅(演:浅野和之)がどうやってあの地位に昇りつめたのか。
冒頭にその部分があったので。
少しでも読んでおいて。
よかったな、とは思いましたが。

ちなみに。
四大奇書の中で圧倒的に認知度が低い「水滸伝」
と書こうと思ったけど。
「金瓶梅」の方が圧倒的に。
タイトルも内容も知名度なかったわ☆

四大奇書のあとの二つは「三国志演義」と「西遊記」。
こちらは何度も翻案されまくって。
日本で抜群の知名度を誇ります☆

いざ歌舞伎座!櫓が上がる歌舞伎座の迫力

官許の櫓がいつも出ていることになった歌舞伎座。

前は年に1度。
11月の顔見世の時だけだったよね?

どうやって載せているんだろう?
と、見上げるたびに思っていたな☆

鳥居派の書く絵看板にも注目

歌舞伎座着いたらまず。
正面に掲示されている、絵看板にも注目してほしいところ。

これ、毎月書き直しているんです。

絵看板は、役者の顔が特定できないように書くのが通例ですが。
新・水滸伝は、主役の中村隼人丈に寄せて来てますよね☆

三代猿之助四十八撰の内「新・水滸伝」一幕目

前半部分の第一幕。
とにかく、話の進め方がスピーディ。
あんまり早すぎて、誰がなんて役でどこに出ているかが全然把握できない。

耳から入ってくる役名と。
チラシの役名をにらめっこして。
この役はこの人なのか……?
と何度も首をひねる。

その中で。
早めに把握したのが、高俅。

林冲ですら。
一致させるのに時間がかかった。

ストーリー展開が早く。
駆け足感がいなめない。

後半に向けてひたすら話を進めてると言った感じで。
どれだけの人が、話についていけたんだろうか。

幕間に、初めて「花篭Bar」を利用、30分があっという間

幕間30分。
お試しにと思って。
3階「花篭Bar」を初利用。

3階「花篭」の入り口で。
先に飲み物を注文してその場でお会計。
クレジットカードも使えました。

注文したのは、日本酒600円と。
ミックスナッツ400円(?)

ミックスナッツの値段。
ちゃんと覚えていなんだけど。
多分、400円だったと思う。

花篭Barは。
花篭の一角に、島状に丸テーブルが設置してあるコーナー。
全席、立ち席。
テーブルは、空いていれば好きな場所を選べます。

注文の品は、テーブルまで係りの人が持ってきてくれました。

日本酒は白鶴と歌舞伎座のコラボ。
正1合瓶で、やや重めの酒質。
おつまみ無いと辛いかも。
ミックスナッツを頼んで正解。

ただ、30分で飲み切れなかったので。
最後はクイっと一気飲みして。
客席に戻りました。

飲み終わった食器類は。
そのままにしておけば、係りの人が片付けてくれるんだけど。
自分で片付けちゃう人、多数。
「片付けますよ」というアナウンスがなかったからなんだけど。
みんな日本人やな、と思いました。

8月の花篭Barの中の飾りつけは。
夏祭をイメージ。
窓がすだれでふさいであり。
外が見えなかったのが残念。

三代猿之助四十八撰の内「新・水滸伝」二幕目

二幕目から。
ようやく落ち着いて物語を追えるようになりました。

やはり前半は。
二幕目までの状況説明だったようです。

隼人の宙乗りがあるのも、こちらの幕。
ドラゴンの様な乗り物に乗っての宙乗りでした。
飛竜の術って言ってたから。
あれは飛竜なのかな。

吉川英治の「新・水滸伝」にも仙術がでてきたから。
仙術のある世界観なんだなと、了解できたけど。

知らないと、面食らってたかも。
ここまで、そういう超能力とは無縁の話運びだったから。

主役は林冲(演:中村隼人)なんだけど。
ずるいなと思ったのが、猿弥さん演じる王英。

猿弥さんの場合。
役がずるいのか。
猿弥さんがずるいのか。
微妙のところだけど。
今回は、両方かな。

初演の王英は誰だったのかな?と。
歌舞伎on the webの上演記録を調べたら。
初演から猿弥さんでした。

こんなのもう。
脚本の横内健介さんのアテ書きじゃん☆

ちなみに。
王英の相手役の青華役も。
初演からずっと笑也さん。

この2人の関係性は。
初演からずっと練り上げられたものだったのですね。

エピローグが長く。
まだどんでん返しなるの?と。
ハラハラしたけれど。
最後は大団円でめでたしめでたし。

一緒に行った友人も満足してくれたみたいで。
いい、芝居見物になりました☆

早すぎる展開!筋書はあったほうがいい?

歌舞伎「新・水滸伝」を見物し終わって思うのは。
やっぱり展開が早すぎる。
特に3階席からだと。
どの役がどの役者さんなのかも分かりずらく。
役名も耳慣れず。
ついて行くのがやっとでした。

後半になってから。
クライマックスに向かって。
やっと物語が動き出した感じで。
そこからはある程度役者さんも特定しながら見れましたが。
手元に筋書はあったほうがいいのかな、思いました。

ラスボスを倒してからのエピローグが長いので。
あそこで物語がだれちゃう感じもあったかな。
ラストはちゃんと気持ちを盛り上げてくれましたが。

意外だったのは。
カーテンコールがなかったこと。
澤瀉屋の芝居なので。
カーテンコールあるだろうと思っていたのですが。
幕が閉まってあっさり打ち出し。
もしかしたら千穐楽は。
カーテンコールあるかもだけど。

納涼歌舞伎は27日まで上演中

古典歌舞伎好きの、ちえとしては。
「新・水滸伝」が歌舞伎か?と問われると。
うーん?と首をひねるところもありますが。
エンターテインメントとしては派手やかで面白いし。
アクションあり、恋愛ありで。
幕間30分を挟んで3時間。
まったく飽きることなく楽しめるので。
歌舞伎座初心者にはお勧めしたいところであります。

まだチケットも取れますので。
気になった方はぜひ、チケットweb松竹をチェックしてみてください。

2023年6月から復活した幕見席もおすすめ。
前日の昼12時にweb予約開始なので。
急遽「明日なら行けそう!」という時でも対応可能ですよ☆

上演情報:歌舞伎座八月納涼歌舞伎第三部「新・水滸伝」

上演名歌舞伎座新開場十周年
八月納涼歌舞伎
劇場東京・歌舞伎座
上演日時2023年8月5日(土)~27日(日)
第三部 午後6時~
演目横内謙介 作・演出
杉原邦生 演出
市川猿翁 スーパーバイザー
三代猿之助四十八撰の内
新・水滸伝(しん・すいこでん)
中村隼人宙乗り相勤め申し候

歌舞伎

Posted by ちえ