
【西新宿五丁目】「品川亭」かつての花街に残る、新宿の文化の香りがする店
濃い闇の中に浮かび上がる「品川亭」の看板
西新宿五丁目駅から徒歩3分くらいです。
ただし、新宿駅からだと徒歩15分以上。
新宿中央公園の向こう側。
十二社熊野神社の近く。
西新宿五丁目駅ができる前は、さぞや不便な場所だったろうと思います。
この辺りはかつて花街があり。
品川亭の建物も、置屋やだったとも料亭だったとも。
国府道という、これまた歴史のありそうな名前の道から。
坂になっている路地をちょっと上ったところに、お店はあります。
辺りに街灯が少ないからなのか。
街の歴史がそう感じさせるのか。
なんだかこの辺りは、闇が濃い気がしました。
繫茂した木の向こう側に。
古風な書体で書かれた「品川亭」の看板が、濃い闇の中に浮かび上がって見えます。

こじまりとした店内に心が落ち着く
想像していた以上に、店内はこじんまりとしたしています。
店内の壁を埋め尽くすのは、七福神の置物や飾り物。
カウンター6席、小上がり4席。
席数は全部で10といったところ。
お店の方は、お母さんと息子さん(?)のお二人で営業されています。
息子さんが厨房担当のようです。

落ち着いたらさっそく呑みましょー☆
朝から降っていた雪は雨に変わったが、それでも寒い夜。
最初は熱燗!と行きたかったのですが、出るのに時間がかかるかもと思い、今宵は瓶ビールからスタートです。
お通しのおからと瓶ビール

おからを、世界一美味しくて世界一まずいと食材と評したのは誰でしたっけ?
味付け次第で容易にうまいまずいがひっくり返る。
そんな意味だったと思います。
品川亭のおからは、当然美味しい方。
日本酒大を熱燗で
瓶ビールを飲み切ったところで、日本酒大を熱燗で。
以降、この日の飲み物はずっと日本酒でした。

煮物

煮物の中身は、里芋、竹の子、がんも。
本当は人参とかも入ってるそうですが、残念ながら品切れ!
醤油の角がキリっとしていて、実に日本酒に合う味付け。
はたはた

はたはた、好きなんですよねー☆
小さい魚なのに、しっかりとした旨みと脂。
硬骨魚なので骨までとはいけないけれど、ほじって隅々まで食べたくなります。
つくね

ぷっくりとしたつくねに、わさびが添えてあるのが珍しい。
丸干し

いわしの丸干しです。
ワタの苦味がいいですね~☆
くさや

気が付けば、なんだか魚料理ばかり頼んでました。
最後はくさや。
むしって出してくれます。
臭いはきついのに、噛み締めるとそれが旨みに変わる不思議な食べ物。
品川亭のくさやは、臭い控えめ部類に感じました。
気が付けば、2人で日本酒大を6本飲んでましたー☆
1本2合とすれば1人6合の計算か。
プラス、瓶ビール1本。
そりゃ、酔うはずだよ。
おもむきある建物だけでなく、新宿の文化の香りも感じる店
時代のついた建物の雰囲気は素敵だったけれど。
それよりも、まず味わってもらいたいのは料理と酒。
めちゃうまでした。
そして、店主とお母さんの人柄。
一見のちえ達も、良い感じにもてなしてくれました。
かつての花街とはいえど、新宿駅から大分離れていますから。
大江戸線が開通する前は、それこそ知る人ぞ知るお店ったのかな?と想像しちゃいます。
新宿駅周辺で呑んだ人が、タクシー飛ばして通った店なのかもしれないですね。
なんだかね。
ただ建物が古いってだけでなく。
どこか、昔の新宿の文化の香りがするお店でした。
しれっとメニューにウイスキーとかあるし。
タル酒が呑みたかったけど品切れで。
入荷待ちだったのが心残り。
場所柄、ちえが足しげく通うって訳にはいかないけれど。
年に1度くらい、気の置けない友達と2人で、ゆっくり酒を酌み交わすのに丁度いい店だと思います。
奇をてらった料理はないけれど、当たり前の居酒屋料理が当たり前にある。
そんな店。
そういう店は、貴重ですよ~☆
角煮も品切れで食べられなかったし、また来ると思う!



お店情報:「品川亭」
店名 | 品川亭 |
業態 | 居酒屋 |
住所 | 東京都新宿区西新宿4-13-13 |
最寄駅 | 都営地下鉄大江戸線「西新宿5丁目」駅より徒歩5分 |
営業時間(通常時) | [月~金] 17:30~23:30 |
定休日(通常時) | 土曜日、日曜日、祝日 |
支払い方法 | 現金のみ |
訪問月 | 2023年2月上旬 |
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