【日本酒】全量手仕込み!笑亀酒造「森川杜氏」のこだわりに、地酒の一つの形を見た!
8月上旬。
「森川杜氏の会」に参加しました。
正確には、「森川杜氏の醸す笑亀を楽しむ会@大塚 バール青イ印さん」といいますが、これはもう「森川杜氏の会」でいいと思います。
場所は、東京・大塚の「バール青イ印」さん。
普段はイタリアンのお店ですが、日本酒も置いています。
お酒は全てワイングラスでの提供でした。
これはちょっと新鮮。
森川杜氏が勤める「笑亀酒造」さんは、長野県塩尻市の酒蔵。
代表銘柄は、そのものずはり「笑亀(しょうき)」。
他に「貴魂(きこん)」というお酒も醸しています。
貴魂は、森川杜氏が始めたお酒で、銘柄は森川杜氏の名前「貴之」に由来します。
すなわち、「貴之の魂」という意味です。
「笑亀」が甘みの乗ったどっしりとした酒質なのに対し、「貴魂」は酸を強調した酒質。
強調した「酸」の種類によってラベルの色を変えています。
用意されたお酒は8種類!
この日用意されたお酒は一升瓶で8種類。
参加者15人ですから、一人960ml呑める計算です。
一人五合ちょい。
結構な量です。
みなさん大人ですから、無理やり呑む様な人はおられませんでしたが。
「バール青イ印」さんの渾身の料理
さらに森川杜氏のお話を伺いながら、お料理を頂きます。
この日のお料理は全部で六種類。
どれも美味しくボリュームも満点で大満足。
どれも普段のメニューにあるものだそうです。
プライベートでも来たくなっちゃった。
石高200石!全量手仕込!
今回のお話の中で一番驚いたのは、森川杜氏が殆ど一人で酒造りをしているということ。
繁忙期はお手伝いの人が一人いらっしゃるということでしたが、通年雇用は森川杜氏だけです。
さらに機械の仕様を廃し、すべて手作業でされているとのこと。
お酒を搾るのだけは「薮田式ろ過圧搾機」を使ってらっしゃるとのことでした。
醸造量を示す石数は200石と、日本酒醸造所としては小さい仕込み量とはいえ、これはかなり脅威的なことです。
曰く「お酒に無理をさせたくないから」
機械を使えば必ずどこかに無理がくる。
また、「地酒」とは、その土地の米と気候風土が育てるお酒。
米は全量長野県産米を使い、長野県の気候風土を利用して醸してこそ「長野の地酒」が名乗れるとのお考え。
この理屈には、深く頷かされました。
以前から「笑亀」はちょくちょく呑ませていただいたのですが、森川杜氏にお会いしたのは初めて。
「笑亀」「貴魂」は勿論、むしろ「森川杜氏」のファンになってしまった会でした。
来年の、森川杜氏の醸すお酒も、楽しみにしております。
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