【ひばりヶ丘・ディナー】再発見!なんでもありの昭和な中華屋「宝来亭」【閉業】

2020年11月29日

いわゆる定食屋というものが少なくなった。
いざ一人で食事をしようと思って街を見渡すと、目に入るのはラーメン屋。牛丼屋。
やっと見つけても、チェーン店。
米と味噌汁。メインのオカズに小鉢がいくつか。
というスタイルはなかなか儲からなくないのであろう。

それでも昼めしなら、ランチ営業している居酒屋さんがいくつかある。
しかし夜ともなれば、その数は激減する。
酒を飲み、締めにご飯ものをというスタイルならいいが、酒を飲みたくない夜もある。
そんな時、晩飯難民と化す。

再発見。ひばりヶ丘駅北口「中華料理 宝来軒」

初めての店ではない。
はるか昔に入ったことがある。
しかし、長いこと記憶の隅に追いやられていた。
「外でご飯を食べよう」と思ったとき、なぜかこの店は意識の対象から外れていた。
久々にその前を通った時、ふとメニューが目に入った。

安い!
安いのだ。
前来たときは、そんな安かった印象がない。
高いとも思わなかったが、安いとも思わなかったはずだ。
だが今見ると、定食500円からという値付けにクラクラする。
自分の金銭感覚が、変化したということか。

始めてきたときは、玉子丼にした。
これから飲みに行くし、カロリー控えめ、と思ったがご飯の量が多い。
ぜんぜん、カロリー控え目になってない。
普通盛りだが、大盛りくらいある感覚。
これが、534円(税抜)だ。

次に来た時には定食を、と思い「メンチコロッケ定食」。
572円(税抜)。
丼ものじゃなくてもご飯は多い。
揚げたてのメンチとコロッケは美味しい。

ここは揚げ物がうまい。
そう確信したので、三度目はササミ紫蘇カツ定食。
ササミ紫蘇カツは2枚と3枚が選べる。
これは2枚。
524円(税抜)。

4回目。
たまには麺類をと思って「ニラそば」。
524円(税抜)
ナルトの切り方が斬新!とは、写真を見た友人の評。

5回目「生姜焼肉定食」667円(税抜)。
このくらいになると、「普通の値段」と思わなくもないが、普段のランチの価格を考えると、十分安い部類だろう。
濃いめの味付けに、ご飯が進みすぎる。

人は見たいものしか見ないものだ

再開発進行中のひばりヶ丘駅北口。
ロータリーから栗原方面に行く歩道が開通し、いよいよ人の流れが変わりだした。
それもあって、辞めてしまった店もある。
しかし、「宝来亭」と自分の関係は逆だ。
道が開通し、自分が通る道筋が変わったからこそ、「宝来亭」を再発見することができたのだ。

宝来亭にはなんでもある。
中華が表看板だが、定食も丼モノも麺類もある。
一品料理もあるし、アルコールも出す。
かつてはどこの駅前でもみかけた、いわゆる町中華だ。
こういう店は淘汰されつつあるのだろう。
「宝来亭」さんだって、いつまで続くかわからない。
だからこと、一食一食を大切に、これからも通いたいと思う。

今度はお酒をもらって、居酒屋使いをしてみるか。