【半蔵門】国立劇場内「食事処十八番」で天ぷら蕎麦。これからは積極的に食堂を利用しようと思った
3月の歌舞伎公演で食べた、国立劇場内の食事処「十八番」の天ぷら蕎麦
上品なお出汁。
天ぷらはかき揚げだけど、しっかり海老入り。
国立劇場内のお食事処「十八番」にて。
広々とした高い天井。
ゆっくり食事が楽しめる。
予約なしでも大丈夫。
入り口で注文して先にお金を払う、先払いシステム。
案内された席で待っていると、持ってきてくれる。
建て替えの計画のある東京国立劇場。「食堂」の文化は守られるのだろうか
江戸の芝居文化を引き継いだ歌舞伎。
客席での飲食もなんとなく許容されてきた。
昭和にはいってからも、芝居と食事は不可分で、昔の新橋演舞場は今では信じられないくらいに劇場内で食べるものに不自由しなかったらしい。
1966年に開館した国立劇場も飲食の文化を引いており、あちらこちらに贅沢ともいえる食堂や休憩スペースを備えている。
ところが、コロナ禍でこの状況が一変してしまった。
人前で食事をすることが「悪」と見なされる状況が生まれてしまった。
といっても、急に食事をするな、という話になった訳ではない。
その前から少しずつ「劇場で食事をする」という文化が失われていったと思う。
わたし自身も、「劇場内で食べると少し高いな」と思い、我慢したり、コンビニで買って持ち込んでやり過ごす、なんてことをしていた。
やはりコンビニ等で、手軽に食事を調達できるようになったのが大きいのかな。
あと、小劇場ブームで、劇場内に食事設備の無い劇場が増え、客席内は完全飲食禁止。
となると、劇場でご飯を食べるという感覚そのものを持ってない若い芝居好きも増えてきたというのもあるのかもしれない。
建て替えられた今の歌舞伎座も、頑張ってはいるけれど、以前のようにあけすけに「ご飯食べてって~」といった感覚もない。
本当、頑張ってはいると思うけど。
そういう最中において、国立劇場のこのゆったりとした感じは貴重ですらある。
天井が高く、広々とした空間には、昭和期のゆとりのようなものを感じる。
国立劇場が建った、1966年、昭和41年。
高度経済成長は終わったが個人消費は旺盛だった。
そんな時代の空気を、国立劇場は未だに残しているような気がする。
今のうちかもしれない。だから積極的に利用しよう
時代が変った、といえばそうなのだろう。
現代にはそぐわない、といえばそうなのだろう。
だから、今だけだと思い、積極的に利用しようと思いいたった。
でもこれって結局、経営不振で閉店する商店に、一番お客が来たのが閉店セールの時、みたいな話で、無くなるのが嫌なら普段から利用しとけって話なんだよね。
自分にできることは、利用すること。
だから、ね。
今度の国立劇場の芝居見物、「十八番」で飯食わね?
2022年3月の国立劇場の芝居見物、菊之助初役の佐々木盛綱で、盛綱陣屋でした
気合を入れて取った前から2列目のほぼど真ん中。
ゆったりとした大劇場の正面ホール。
この空気感は、歌舞伎座とはまた別物。
店名 | お食事処「十八番」 |
業態 | 食堂 |
住所 | 東京都千代田区隼町4-1(国立劇場内) |
営業時間(通常時) | 上演中の芝居の幕間 |
定休日(通常時) | 大劇場上演日(要確認) |
訪問月 | 2022年3月中旬 |
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