【歌舞伎】2020年「八月大歌舞伎」5ヶ月ぶりで再確認 やっぱり歌舞伎が好き
5ヶ月ぶりの歌舞伎座!
新型コロナウイルスCovid-19の影響で、休場していた歌舞伎座が公演再開。
2月の公演以来。実に5ヶ月ぶりの歌舞伎座。
銀座駅で降りて、てくてく歩く。
この行程も実に6ヶ月ぶり。
折しも長い梅雨がやっと開けた日。
銀座の歩行者天国から和光ビルの写真なぞも撮ってしまって、お上りさん気分を満喫。
歌舞伎座には、堂々と本日初日の垂れ幕が掛かっていました。
いやー、この日を迎えられるとは感慨深い。
コロナウイルス対策も万全
2020年8月歌舞伎座「八月花形歌舞伎」は4部制。
客席も演者も完全入れ替え。どの演目にも、かぶった人が出ていません。
ひとつの部ごとにお客さんを完全に出し全館消毒。
そのため、ひとつの部と部の間は2時間近く空きます。
ひとつの部1演目。
1演目は、1時間程度で終わるもの。
これって、今のニーズには合っているのかも。
お客は入り口で手指の消毒とサーモグラフィで検温。
そののちチケットを確認してもらって、自分で半券もぎって箱に入れます。
筋書の販売はなし。
そのかわり、演目とあらすじ、配役が書いてある観音折のリーフレットをくれた。
座席は前後左右一つずつ開けて、ゆったりと
座席も人と人とがくっつきすぎないように工夫。
前後左右の席を一つずつ開けて。
座れない席にはバンドで封印がしてある。
桟敷席の販売はなし。
左右開いてて三階席でもゆったりだし、前に人がいないので舞台はよく見えるし。
興行的には厳しいと思うが、観客側としては悪いことばかりでもない。
幕開き前に大きな音
開演5分前。
ブザーもなりいよいよ、というところで、幕の内側から「ゴン」という大きな音。
そのあと、幕内からなにやら相談する声が聞こえた。
なにかトラブルがあったものか。
時間は確認しなかったが、開演時間は少し押したかもしれない。
幸四郎の挨拶からスタート
おそらく録音だろうが、幕開きの前に幸四郎の挨拶からスタート。
思わずこちらもぐっと涙ぐんでしまうスピーチ。
役者もそうだろうが、自分も歌舞伎座の席に再び座れて本当によかったと思っている。
幕が開くと、すでに源氏店妾宅の中からスタート。
児太郎のお富、芝のぶの下女およし。
そして片岡亀蔵の番頭藤八がいる。
児太郎のお富。
まだまだ台詞回しの起伏が乱暴。
急に冷たくなったり優しくなったり。
亀蔵の藤八はハマり役だが、もう一つ愛嬌が足りない。
いやらしさが先に出る。
幸四郎の切られ与三郎は手堅い。
初日なのでこんなところか。
彌十郎の蝙蝠安は手にいったもの。
動きだけを見ると、この場は蝙蝠安が主役と言えなくもない。
中車の和泉屋多左衛門がいい出来。
貫禄があって、それまで暴れまわっていた蝙蝠安を一気に抑えてしまった。
この雰囲気をだせるには、相当稽古をしたのだろう。
守り袋から、多左衛門がお富の兄と知れたところで柝が入る。
今回の発見は、多左衛門がお富を引き上げたときに自分の妹だということに気付いた、ということ。
多左衛門のセリフの中に「引き上げてみれば身内」と言いかけて誤魔化す、というところがあった。
歌舞伎の楽しさを再確認
4部制で1演目1時間程度しか見られない。
幕間が無いので場内での飲食は禁止。
(水分補給を目的とした飲み物はオッケーかな?)
等々。
普段と比べるとかなり抑制された歌舞伎座での観劇。
それでも。
銀座駅で降りて、歌舞伎座まで歩く。
開場まで歌舞伎座周辺を探索する。
地下の木挽町広場。
長年見てきたし、ちょっとこの辺りで観劇を一休みしてもいいかな?
と思ったところでの、このコロナ禍。
強制的に5ヶ月の一休み。
久々の芝居見物で、やはり自分は歌舞伎が好きなんだということを再確認した。
少しでも、この場を失わぬよう、そして次世代につなげられるよう、なにかしら貢献していきたいと思う。
とりあえずは、毎月芝居を見に行くことだね。
歌舞伎座は9月もやるよ!「九月大歌舞伎」!
来月9月も4部制。
チケット代も今月と同じ。
1等席8000円。
2等席5000円。
3等席3000円。
1階席でも8000円なので、この機会に1階席座ってみるのもいいかも。
そして第三部には吉右衛門出勤。
「双蝶々曲輪日記 引窓」。
濡髪に吉右衛門。南与兵衛に菊之助。
や、これは見たい。
「引窓」は、母お幸がいいんだよね。
お幸は東蔵さんです。
良い席取れそうなら、1等席でもいいかな~。
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