【歌舞伎】團菊祭五月大歌舞伎「寿曽我対面」|来週くらいに見に行くんで。何度も見た演目だけ改めて予習!見どころをまとめました☆
「寿曽我対面」の思い出
何度もみた演目で。
好きな演目。
でも、みどころってどこだろうと思うと。
はたと困ってしまった。
最初みたときどうだったろうなと思い返すと。
なんだか動きも少ないし。
とりあえず、寝てしまっていたと思う。
これはすごいぞ!と思ったのは。
曽我五郎を、吉右衛門がやったときかな。
十郎が菊五郎だったと思う。
五郎って若い役だと思っていたから。
吉右衛門の年でもやるんだいう驚きと。
それまで見た曽我五郎の中でも、一番若々しく荒々しい五郎に。
目が釘付けになったを覚えている。
次に、これは面白いと思ったのが。
曽我五郎を、海老蔵(現・團十郎)が。
工藤祐経を、仁左衛門がやったやつ。
年齢的に若い海老蔵が。
ストレートに工藤への敵愾心をむき出しにする五郎の演技と。
それをたっぷりとした懐で受け止める仁左衛門の工藤に。
役者の年齢と役の性根がぴたりと合わさると。
こういう面白さがでるんだと、感心した記憶があります。
結論「寿曽我対面」の面白さは役者次第
だから。
動きの少なく、一見退屈に見える古典でも。
役者によって、いかようにも面白くなるんだな、と思った次第。
とりあえず。
人間関係はと話の流れ。
実際の曽我の討ち入りはどんなだった?
くらいは頭に入れておいた方が。
役者の細かい演技の意味が分かっていいと思う。
思うんだけど。
工藤祐経がどうして曽我兄弟の親を討ったのか。
その辺の経緯がどうしても理解できなかった。
鎌倉殿の十三人でかろうじて理解したかな?
と思ったけれど。
今こうして思い返してみると。
やっぱりそんなに知らなくても。
役者が良ければ楽しめるとも思う。
参考になるサイトのリンク
必読とはいわないけれど。
とりあえず読んでおいて損はないリンク集です。
それも踏まえて、ちえの見どころ
それも踏まえて、今回の見どころを探るなら。
工藤祐経は中村梅玉さん(76歳)。
ここは文句なし。
しっかりと若い役者の演技を受け手止めてくれると思う。
曽我五郎は尾上松也(38)。
曽我十郎は尾上右近(30)。
未知数だけど、そつなくやるんじゃないかな。
ひたすらお行儀よくやって欲しい。
ちえの好きな莟玉くんが八幡三郎で出ているけど。
この役は御簾の上げ下げしたりするくらいで。
さしたる活躍は無し。
はやく、化粧坂少将をやれるくらいにはなって欲しい。
まあその辺の役が回ってくるかどうかは。
座組の問題だったりするんだけどね。
注目といえば道化役。
小林朝比奈役の巳之助。
芸達者なところを見せてほしいな。
その他。
役者いうより役が面白いのが鬼王新左衛門。
この人、曽我兄弟の家来で。
探していた刀が見つかったと、話の後半で出て来るんだけど。
派手派手な格好の登場人物が多い中で。
急に普通の恰好で出て来るんだよね。
江戸時代から急に紛れ込んできてしまった、みたいな。
「鬼王」なんていかつい名前だけに。
ちょっとした肩透かしが面白い。
座組で面白さ、注目ポイントが変る
「寿曾我対面」は実に歌舞伎らしい演目
古典で動きの少ない演目は。
ほんとに役者や座組で面白さが変ってくる。
そういう意味では。
「寿曾我対面」は実に歌舞伎らしい演目。
最初はわけわかんないかもだけど。
ぜひ根気よく見続けてほしい。
ある日突然。
バチっとハマる座組に出会う時もあるから。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません